最近、譲渡会にて地区ネコ問題について、よく相談を受けます。

どうしたら良いですか?どう思いますか?間違ってますか?など・・・。

個人で、保護活動をされている方が、意外と多いことに驚きました。

 

これまでに相談を受けた内容の一部と、当会の考え、解決方法などを、ご紹介します。

 

【相談1】

近くの池に沢山の捨て猫がいます。見ていて可愛そうで、餌を与えてます。

でも、どんどん増えてしまうので実費で不妊手術を少しずつしてます。

でも、費用がかかるしどうすれば良いか悩んでます。

 

※このケースについて、当会の解釈では、確かに可愛そうだと思いますが、

費用をかけて不妊手術しても、野良猫のままでは、猫が可愛そうだと思います。

確かに増えないという意味では、良いことですが猫の生活環境は変わりません。

できることなら保護してあげることが良いと思います。

ですが、野良猫の大半は、すでに病気にかかっているケースが多い為、

もし、自宅に飼われている猫又は、保護している猫がいるとしたら感染のリスクがあり

健康な猫達が、病気になるリスクがあるので危険です。

他に飼われている子が、いないのであれば保護して少しでも良い環境で

命ある限り、面倒をみてあげることが猫にとっては幸せだと思います。

野良猫にとって、良いことは、自由なことだけです。常に餌に困り、

また、お腹を出して安心して寝れません。常に外敵を警戒して生きてます。

飼い猫は昼間ゆっくりと昼寝をしますが、野良猫は、餌探しの為、狩に出ます。

飼い猫は自由がないかもしれませんが、基本食べて寝るという生活リズムの猫には、

多少不満があるかもしれませんが人と暮らすことが幸せなのです。

 

【相談2】

近所で野良猫が増えて困ってます。どうしたらいいですか?

 

保健所に電話をすれば良いことですが、どうやら近所の人が餌を与えているようです。

この場合保健所は、餌をあげている人の責任とします。

もし、保健所が保護した場合シェルターに保管し後日NPO団体が、

猫や犬を引き取り里親探しを行います。そんな話が一般的ですが、

最近、これが問題化している現状があるのです。

保健所でもできることなら殺処分はしたくないと考えてます。

中には、税金から寄付を払って(市や県の助成金など)NPOに引き取らせている。

何故なのか?職員は、命を取ることに抵抗があり手を汚したくないからという話。

それではNPOに引き取られた動物達はどうなるのか?

最近ではNPO団体には、獣医師がおります。そしてインターンを募集している

団体も存在するのですが、つまり保健所からつれて来れた動物達は、

ある意味獣医師を目指す学生さん達の実験材料となっているようです。

手術が成功した子は、里親募集がされますが失敗した子に関しては・・・・。

飼い猫・犬ではないので誰も文句をいいません。賠償の責任もありません。

 

ある方がNPO団体に猫を引き取って欲しいと相談したが断られたそうです。

その方が沢山の寄付を集めて職員までいて団体も大きいのに

どうして断るの?と私に相談してきました。どうしてなのか?

勝手な解釈ですが人から預かった猫はやはり託した人が、その後どうなったか、

猫達のことを心配していると思います。私も預かった猫については、

きちんと里親決定の報告をします。

ですから、そういう報告の面倒を嫌い断っている可能性があると思います。

もし、里親決定の報告をできない理由があったら大変ですから。責任逃れでしょう。

保健所から引き取りした動物でしたら、報告義務はありませんので・・・。

 

現在、当会でももっと沢山の動物を受け入れたいという気持ちはありますが

個人の任意団体の為、限られた予算で運営しているので限界がございます。

そして、シェルターにも限りがあり狭いケージに入れっぱなしにするようでは、

可愛そうなので、制限を設けて運営している状態です。

将来的には、動物を100頭以上、収容できる大きな施設を作りたいと考えてます。

よくNPO法人設立の為のメンバーに誘われますが保護活動で

理事報酬、給料を得るという考えはボランティア精神に反します。

寄付金から給料を得るということは動物販売業者と同じだと思います。

命を守る獣医師でしたら報酬を得ることは理解できますが、

保護した動物達の世話をすることで組織を設立し、

それを名目に寄付金を集めて命を守ってますのでという理屈は通用せず、

それは、完全な犬猫を利用した職業です。

ですが、中には自分達ができないことをしてもらっているのだから、

動物保護の代行業者・お世話係を雇っているつもりで寄付をして、

そこから報酬が支払われても抵抗は無い当然の報酬だと考える人もいるようです。

当会では、本業を持ちながら一方で動物保護を無償で行うことに意味があると、

考えております。ご寄付を頂いた場合も全額活動費と動物の食事に利用してます。

最近のNPO団体を見ていると寄付から理事収入を得ているようです。

そして、沢山の動物を保護しては、その度に高額な医療費や寄付金を要求してます。

保護活動に大事な活動費かもしれませんが、ある意味動物の売買ビジネス化してます。

都内には、旦那さんが獣医師で奥さんが保護活動しているケースもあります。

結局、これも奥さんが旦那さんに仕事を与えているとしか思えません。

 

当会では、里親様には任意で好きな病院へ不妊手術をお願いしております。

 

最近では、猫ブームということもありペットショップでは沢山の猫が売られてます。

売れ残った子はブリーダーに返され引き取り屋という引き取り料を貰って

動物を死ぬまでケージに閉じ込めている業者もいるそうです。

※中には、他のブリーダーに転売、繁殖に利用してます。

これは、動物愛護協会が、厳しく実態を調べて、現在監視しております。

 

一般の人のように見てみぬふりするのは簡単で楽だと思いますが、

でも、どうしても見殺しに出来ないなんとかしてあげたいと考えるのが、

動物保護精神を持った方々だと思います。

どの活動家も大変だとは思いますが、無理の無いようできる範囲で十分だと思います。

長い目で少しでも動物達を救う活動ができれば思いは伝わります。